心臓は1分間に約
4から5リットルの血液を全身に送り出すポンプの役割をしています。大きさはこぶし大で全体が筋肉でできています。その表面を冠のように覆い、心臓全体に酸素と栄養を供給しているのが冠(状)動脈です。冠動脈は大きく右冠動脈と左冠動脈に分かれ、さらに左冠動脈は心臓の前側を栄養する前下行枝、後ろ側を栄養する回旋枝に分かれおり、合計3本の冠動脈によって構成されていることになります。これらの冠動脈が動脈硬化を起こすと酸素や栄養などが心臓へ行き届かなくなり、心臓は虚血状態となります。この状態が虚血性心疾患と呼ばれています。
|